スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:-- | スポンサー広告 | page top↑

戻る場所

ひとに言えない哀しみを抱きしめたぼくは幸せだと思う
孤独のうたは山間にこだまし
いつもぼくのここに戻ってくる
でもそれは密かにあたためてきた誰にも言えない哀しみ
ぼくは天にも昇る

見覚えのある川だ
いつかだれかそこにある死体のような流れに

愛していると言ってほしかった
知ってるんだ
みんな自分だけを愛している
自分だけの哀しみを抱いている
そして戻る場所は
とても淫靡なところ
スポンサーサイト
16:10 | GOOD ! | comments (2) | page top↑

天秤は今日も半端な位置に止まり

制御する力は人間だけに与えられた
全ての欲を上手くコントロールする力のことだ
金さえあれば満たされる欲もあるだろう
それはけして恋と呼べるような透き通ったものではない
欲を満たすためには自分を食いつぶす方法と
欲そのものを食ってしまう方法がある
天秤はいつも半端な位置に止まり
わたしはまた堕ちてゆくのだ


向こう側にいけばそれはまた居心地がよく
わたしは法の外側にむかう黒くて長い汽車に乗っていた
風はどちらかに媚をうることはないのだが
ずいぶんとやさしい歌のように揺れた
誰を抱くこともなくいつも自分を抱いていたわたしは
やるせない幻に恋をするのだ


誰の顔にも〈異常〉とは書いていないぞ
それをどこで誰がどうして判断するというのだ?
制御する力は人間だけに与えられた
全ての欲をコントロールする力のことだ
天秤は今日も半端な位置に止まる
どちらにもはっきりと傾かないなんておかしいだろう?
おかしいと思うよ
わたしは



08:25 | VERY GOOD !! | comments (0) | page top↑

ふるえながら

不安定な空にボクを置いてきたんだ
もう会えないと知っていたらサヨナラぐらい言えばよかった
でもサヨナラなんてどこにでも転がっている
暖かな日差しが今日もそれを乾かしている
雪の中に埋もれたたくさんのサヨナラ
拾い集めて春は来たんだ

でもそれは愛だったんだよ
緑色のベンチはボクのお尻の下で笑っている
笑い声はどこかキミに似ていて
笑い声はどこかキミに似ていて

チャンスがあれば
ボクはもう一度あの街に行きたい
芝生の上に寝転んで見た
あの空がいい

ねえ?
もう一度歩いてもいいだろうか?
手をおおきくふって歩いてもいいだろうか?
背筋を伸ばし胸をはってもう一度歩いてもいいだろうか?
サヨナラなんてそこらじゅうに転がっている
新しいボクに声をかけてほしいんだよ
唄ってもいいかい?
ねえ?
もい一度唄ってもいいかい?
ボクはふるえている

ふるえているんだよ

03:07 | GOOD ! | comments (2) | page top↑

さよならディラン

踏まれても 
蹴飛ばされても
へこたれない空き缶がある
ちっぽけな悩みや
雑踏につまずく吐息なんか
空き缶の運命に比べたら
ちいさい
凹みはひとつじゃなくて
くしゃくしゃにねじれたアルミ
戻ることのないディテール
まだいいと思うよぼくは
戻ることのできる明日があるから
ひしゃげたハート
戻れない旅

あの日ぼくは今日が来ることを知らず
大人たちの唄う歌を聴いていた
ぼくは戦争を知らないが
「答えは風の中にある」
そう彼が唄うのだ
風の中を歩いてきた
水銀灯は今日もねぼけていた
酔っぱらいが肩をぶつけた
争う価値もなかった

「大人なんか信用するな ! 」
あの日彼は唄った
時は河の流れのように早く
吐き捨てた言葉の意味をすり替える
ただ歳をとっただけの詩人
ああ!転がる石はいつのまにか丸く
すり減った靴底にやさしい

さっき蹴飛ばした空き缶が
ぼくの足元にからみつく
よく見るとそれは自分自身の影のような
ぼんやりとした出来事だった
「くよくよするなよ!」と彼は言う
いつも彼の歌がぼくのそばにいた
歳をとり丸くなった詩人
転がる石のように巡りめぐって
明日のない今日になるのだ
「答えは風の中にある」
そうかな?

さよなら ディラン




03:00 | VERY GOOD !! | comments (5) | page top↑

遊女と姦夫

ねぇ
君は心の病気なんだよ
きっとね

愚か者が根をはり
無信仰者が
空しい者を追いつめる
街は底の底
遊女は深い穴
見知らぬ女は狭い井戸だから

彼らの右手はわいろで満ちている
いばって歩くおんどり
裁きを曲げる 陪審員

屋根の上のひとりぽっちの靴
心は酔いどれの歌
タンバリンとパレード
水たまりに足

街角でキスをする 遊女と姦夫
ずっとずっと
寂しいキスをくりかえす
01:30 | GOOD ! | comments (4) | page top↑

セレモニー

側溝に流れている僕をみていた
かれはもうあきらめた顔をしていた

工夫をすればもっと生きられるのに
流れていくのがいいのだという
かれの唇がすこし動いたように見えた
だれになにを伝えたいのか?
聴きとることができない

風は春の香りを連れてきた
毎年くり返されるセレモニーのように
あんまりだろう?

見たくなかった
流れていく
だれだって痛いのだ
知らないだろう
23:55 | GOOD ! | comments (0) | page top↑

月が笑う

もう君のまわりには誰もいない
誰もいなくなった
こころない道ばたの石ころでさえ
君になにも囁かない

囁かれるとその気になるから
いつも月に笑われる
だけど月は翳りのない笑みだから
見えるところしか照らさない

月が笑う
カラカラと
ただ笑う

いばって歩く君の足は
角ばり 誰よりも細く
山間に響く君の怒声は
耳に騒ぐが そう あまりにも か細い

歯ぎしりと暮らす無精ヒゲに
君の孤独を映す黒い影がある
だけどその影の凸凹に
合わせて歩く風はない

月が笑う
カラカラと
ただ笑う

もう君のまわりには誰もいない
誰もいなくなった
01:23 | VERY GOOD !! | comments (7) | page top↑
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。