げんかい2008 / 02 / 27 ( Wed )
イヤになった
何もかも イヤになった 全部 他人のせいにして ここから 逃げ出したい 現実を見たくない 我慢したくない 何もしたくない ここから 逃げ出したい 何も見えない 何も聞こえない カラダの中の血管を 全部 食べてしまいたい 溶けてしまいたい 水になりたい そこの排水口から 外に流れて行きたい 出られない 帰れない ああ! 1日が 3日づつ 過ぎたらいいのに! |
井の中のなんとか2008 / 02 / 26 ( Tue )
ねぇ 見てごらん
あれが 僕たちだよ ちょこちょこ動く 黒いものが見えるだろう? こうして 雲の上から見下ろせば まるで 蟻のようだね 我がもの顔で 街を歩いたり 大声で叫んだり 思い悩んだふりをしても 誰も気ずいちゃいない それどころか 自分が誰れなのかも わかっちゃいないんだ くしゃみ ひとつで 吹っ飛んでしまうくらい 「うすっぺらな存在」 それが僕だ! 「自分がいる世界」 じゃなくて 「世界」 の中に自分がいる そうやって 距離をおいて 遠くから見てごらん ぼんやりだけど なんとなく 自分が 見えてくるような 気がするんだ! 失恋 失望 挫折 まだまだ ちいちゃい 「くよくよするな!」 ってこと まったく 井の中のなんとか って 僕のことだ! あ〜あ ぼちぼち行こか? |
めいっぱい2008 / 02 / 23 ( Sat )
目一杯って
良くないんだろう? でも 目一杯って 美味しいんだな 自由とか 幸せとか みんなそうだもの アクセルを ブーンとふかして 踏めるとこまで 踏んでみな 世の中が 自分の為にあるような そりゃあまあ有頂天 自分をコントロールする空間 ちょっとした隙間 無駄に見えるスペース それ! それだよ! そしてさあ そしてね その隙間の片隅にでも まあ何て言うか 魂っていうの? やつが座ることのできる 椅子をね 椅子をさ 持たなきゃ 駄目なんだな きっと そうだよ うん そうだ |
もぐらたたきの詩2008 / 02 / 22 ( Fri )
怠け者のもぐらが
ちょこちょこ顔をだす 叩かれても こずかれても 懲りずにまた顔をだす あたたかい所がいい 楽な場所がいい いつも探している はじめのうちは しおらしい ぞうきんだって すすんで触る 水が手にやさしくなると バケツの底にあぐらをかく あたたかい所がいい 楽な場所がいい いつも探している 怠け者のもぐらが ちょこちょこ顔をだす 叩かれても こずかれても 懲りずにまた顔をだす |
道化師の唄2008 / 02 / 22 ( Fri )
ぼくの御主人様は
このぼくです いい仕事をすれば 機嫌がいいし ボーナスもはずみます だらしないことをすると こっぴどくなじられます 自分で自分を 養っているのですから 雨が降ると 休みたいです 風邪をひいたら 寝ていたいです でも ぼくの御主人様は このぼくなのです 明日も あさっても この街頭に立っています 「道化」を売ってはおりますが 「さびしさ」を買ってくれる人は どこにもいないのか!! |
だんらん2008 / 02 / 20 ( Wed )
ふるさとの古い駅がある
母は僕の手をひいている 鈍行のドアが開く 「どこに行くの?」 と尋ねても 母は何も答えない 今にも雨が降りてきそうな ポラットホームを振り返る 隣町の古い木造アパート 「ここに住むの?」 と聞いても 母は何も応えない 管理人の太ったおじさん 面倒そうにソロバンをはじく 「学校変わるの?」 と訊いても 母は何もこたえない 雨がぽつぽつ降り出した 「もう帰ろうよ」 と愚図っても 母は何も喋らない 街に団欒の灯がともる 家族の笑い声がする 歩くほど握る手は固くなり 母は何も喋らない 母は何も喋らない |
大きく見える一本の樹2008 / 02 / 20 ( Wed )
この国って凄い
とても我慢強い 倒れそうで倒れない 一本の根 一本の幹 たくさんの 枝 葉 みんな 葉っぱで ものを考える 枝に ぶら下がって 生きている 幹まで頭が届かず 根っこに 魂が宿らない たくさんの葉っぱで 枝 見えず たくさんの小枝で 幹 見えず この国って凄い とても我慢強い 大きく見える一本の樹 |
バイバイ2008 / 02 / 19 ( Tue )
滑り出した
電車の窓から 君が笑って 手を振ってた 薄汚れた風が 吹き荒れる あの電車通りを 何度も 振り返りながら 手を振った サヨナラは クラクションの音に かき消されて やがて 君をさらって行く 小さなマッチ箱は 遠ざかり ひとつの点になった バイバイ いつから そんなふうに なっちまったのか オイラには わからないけど でもひとつだけ ひとつだけ わかってることがある それは オイラの夢のことさ 君から 奪うだけ 奪ったオイラは 君になにも残せないで サヨナラは 崩れ落ちる ガラス細工のようで オイラは ちっぽけな ヤクザにもなれやしねぇ バイバイ |
図書館前2008 / 02 / 17 ( Sun )
路面電車に飛び乗って
ぼんやり外を見てる 青い屋根や赤いレンガ塀も 何も変わっちゃいないのに 読みかけのゴーリキィを 僕のポケットに押し込んで 君は夏と冬とが逆の場所へ 叫んでも届かないね 君に何もできないまま 合鍵はいつものまま 気がつくといつもここの場所に こうして座ってる ひとつ席をあけて 春が来て 雪が溶けて またもう一度春が来て 山の葉っぱが赤くなったら 君を迎えに行けるのにね 図書館前の停車場が ゆっくりと白くなる あの頃は君もここにいて この街と暮らしてたのに たくさんのビルが建って 青空が狭くなって 僕の中に君の座る椅子が きっと無くなっていく なにひとつ変わらぬまま いまひとつ吹っ切れぬまま 気がつけば僕はここにいて とぼとぼ歩いてる 図書館前の坂を 春が来て 雪が溶けて またもう一度春が来て 山の葉っぱが赤くなったら 君を迎えに行けるのにね |
電信柱に花が咲く2008 / 02 / 17 ( Sun )
鴉よ
汚れた鴉よ 君は羽根をもがれ 籠から何を見ている 鴉よ 飛びたいだろう あの群れに雑じって 地上を見おろして 鴉よ 悲しいだろう 有頂天な毎日に 君はもういないのだから 鴉よ 飛べぬなら そうだ!唄いなさい! 喉を切られたわけじゃない 鴉よ 唄うといい 声を嗄らして泣くがいい 喉が真っ赤になるといい 鴉よ 君の背中に羽根が生え 真っ白に変わることがあったなら 電信柱に花が咲くだろう 新しい友として懐かしい花として。 |
屈辱を埋める穴2008 / 02 / 17 ( Sun )
穴を掘った
屈辱を埋める穴を掘った ずいぶんと深く掘った 今ではもうすっかり 僕の背たけよりも深くなった そして僕の中で膨らんだ脅迫めいた不安は 前よりも更に大きくなった 屈辱を埋める穴など掘らなきゃよかった みんなの前に放置して ひからびるまで乾かせばよかった そして僕の中でうずくまる大好きでしょうがない男を もっといじめればよかった。 |
私の中の少年2008 / 02 / 16 ( Sat )
明け方の町
今来た道を振り返る つけたばかりの足跡を 消してしまう雪がある 私の肩に降る雪は 躍るポプラの葉のように ポケットの中でうずくまる 少年をついに誘い出す 裸足のままの少年は ふるさとの旧い駅に立つ 見覚えのある風景が 懐かしいネガの中を行く 汽車から降りてくるのは あの日のままの私だろうか そのとき私は目を逸らさずに 彼を直視できるのか! 大きなくしゃみをひとつする 風の音に振り向いて 外套の襟から空を仰ぎ見る 天から彼が下りてくる ああ!手のひらに 残り一個の夢を見て 凍えぬように そっと息を吹きかける |
それでも生きるのかい2008 / 02 / 15 ( Fri )
信じられるものなんかない
女はみんな娼婦だし 人はそのちいさな胸に やるせない嘘を抱いている よろしくやってる奴等は ポケットにちんけな夢をみて 穴を下る聖者のように 黒い足が 地につかない ねえこの木を見てごらんよ すっかり枯れている 水路のそばの木はいつだって あんなに光っているのにね 求める答えなんかない 言葉はいつもつんぼだし みなしごのようにいつだって 隅っこで空を見上げている バカがつくほど正直なロバは いつまでも荷を背負い 自分の背中がへこむほど 曲がっているのに 気づかない ねえこの木を見てごらんよ すっかり枯れている 水路のそばの木はいつだって あんなに光っているじゃないか。 |
向う岸2008 / 02 / 14 ( Thu )
向う岸まで 行きたい
だけど舟がない ひとり泳いで渡るほど この先浅い川じゃない 向う岸まで 行きたい だけど舟がない あなたに会いに行きたい だけど傘がない ひとり歩いて行けるほど この道弱い雨じゃない あなたに会いに行きたい だけど傘がない 遠く空まで飛びたい だけど羽根がない ひとり雲間に揺れるほど わたしの咎は軽くない 遠く空まで飛びたい だけど羽根がない 向う岸まで行きたい だけど切りがない 言い訳ばかりの毎日じゃ あなたに会わせる顔もない 向う岸まで行きたい だから しょうがない 向う岸まで行きたい だけど切りがない あなたに会いに行きたい だから しょうがない |
9月の空に2008 / 02 / 13 ( Wed )
こんな空っぽの頭でも
考えることだってあるんだ 部屋の真ん中にすわっていても 空の青さはわかるんだよ 屋根の上の独りぽっちの雲 今にも泣きだしそう さっきはぐれた小さな雲を きっとさがしているのだろう 君が泣くのを待ってるみたいで なんだか胸が痛いんだ 見て見ないふりをしてるのが 一番楽でいいのだが 君とはぐれたかわいい雲は きっと帰ってこないと思う 通りすがりの気ままな風に ついて行ってしまったのだから いつかまた別の空で 出会うこともあるだろう 屋根の上の独りぽっちの君に きっと気付いてくれるだろう 雲は少しだけほほえんで 君の上をゆっくりと歩きながら そうだ共に旅した9月の空を 想い出すのかもしれない。 |
なぜ2008 / 02 / 12 ( Tue )
なぜ
笑うときにも 心が痛むのだろう なぜ 親切を 言いふらすのだろう なぜ 空しい者を 追いつめるのだろう なぜ 水路のそばの 木は枯れないのだろう なぜ 退屈に 胸が躍るのだろう なぜ 僕が 二人もいるのだろう なぜ 娼婦は 恋をしないのだろう なぜ 舌は 人をねじ曲げるのだろう なぜ 屈辱は 反射するのだろう なぜ 怠け者の鏡は すぐ曇るのだろう なぜ 僕は ここにいるのだろう |
今の僕は空っぽで2008 / 02 / 12 ( Tue )
ポケットの中の常識やプライド
思いやりもあったけど どっかへ捨てた ひとやまいくらの箱に入れられ 頭をぶつけながら 坂を降りてく ポプラの木が格子のように並んで 山間に僕の青空が見える しっかりと箱に貼られた 黒いレッテル 僕らはもう ひき返せない 自由が欲しいわけじゃない ただ僕が僕でありたいだけなのに はるか 有刺鉄線の向こうに 手をのばしても 届かない 僕の青い空 タンポポの上に座り目を閉じれば 僕の夢を抱え 泣いてる 君が見える 「待ってろ!必ず むかえに行くから 」 まるでレオンとマチルダみたいだ きれいじゃなくても 汚れずに ただ真っすぐに生きて行こうと 嘘をつくのと同じくらい熱心に 君を愛せたら よかったのにね 君が欲しいわけじゃない ただ君がいた夏が欲しいだけなのに はるか有刺鉄線の向こうに 淋しそうに浮ぶ 君の白い雲 |
ノンちゃんの口笛2008 / 02 / 11 ( Mon )
トタン屋根の上に雪が積もって
青い青い夜がやってくる 静まりかえった森に 誰れの足音も聞こえない 森の向こうにうっすらと ノンちゃんの家の灯りが見える 暖炉の前で揺り椅子にすわり ノンちゃんは本を読んでいるだろう トナカイのそりの音が聞こえたら 屋根裏の小さな子窓から ピューっと口笛を吹いてくれないか 眠ってたふくろうや小鳥や 小熊たちまで起き始め 森はステキなカーニバルになる タンバリンをたたいて ノンちゃんは賛美歌を唄う 僕は遠くで それを聞きながら いつまでも夜を眺めている いつまでも いつまでも 眺めている。 |
ぼくは 汽車にのって2008 / 02 / 10 ( Sun )
ぼくは 汽車にのって
ぼくは 汽車にのって 線路の上をころがる 汽車のしっぽに 今日がぶらさがる 君はいいなあ またここにもどってこれるのだもの ぼくは ぼくの今日は 明日になれば昨日になる ぼくの今日は 決定的に断絶する 君のうしろに今日がぶらさがる 線路の上の今日に ぼくは こんなに しっとする ぼくは 汽車にのって。 |
遊女と姦夫2008 / 02 / 08 ( Fri )
ねぇねぇ
君は心の病気なんだよ きっとね 愚か者が根をはり 無信仰者が 空しい者を追いつめる 街は底の底 遊女は深い穴 見知らぬ女は狭い井戸だから 彼らの右手はわいろで満ちている いばって歩くおんどり 裁きを曲げる 陪審員 屋根の上のひとりぽっちの靴 心は酔いどれの歌 タンバリンはパレードをひっぱり 水たまりに足をとられる 街角でキスをする 遊女と姦夫 ずっとずっと 寂しいキスをくりかえす。 |
「あの娘に会ったらよろしく」・・・と2008 / 02 / 04 ( Mon )
この街の風は僕にやさしくて
ついつい長居をしてしまうんだ 僕の靴はいつだって 旅立つ朝を待っているのに 昨夜からずっと冷たい雨 ゆううつに浸る暇もない 思いのまま流れて行くさ ライのブルースを聴きながら のらりくらり生きて来たから 随分と軽くなったんだ ぞっき本のようにいつだって 面影は風に漂って この街を離れてしまえば もう君に会うこともない 思いのまま流れて行くさ ライのブルースを聴きながら 祭りが済んでも群れを離れず 舗道に立ちつくす少年みたいに 淋しさをポケットに詰め込んで いつまでもそこに心を残して どうしたものかと問いかける やっぱり僕の街じゃない 思いのまま流れて行くさ ライのブルースを聴きながら 僕のビートルはいつだって ぼそぼそと愚痴を吐き出しながら どこか落ち着ける場所を探して 当ての無い旅を続ける 目の下に静かに川は流れ 君がどんどん遠ざかって行く 思いのまま 流れて行くさ ライのブルースを聴きながら 風に揺れるタンポポを見ながら けらけら笑う君を想い出してる くるくる丸めて空に飛ばせば こんなに辛くはなかったのに 見知らぬ街の風の中に 君の笑顔を探してしまうけど 風よ!お前に頼みたい 「あの娘に会ったらよろしく」と この街の風は僕に優しくて ついつい長居をしてしまうんだ サヨナラは風に漂って 根の無い草になって行く 見知らぬ街の風の中で 君の笑顔を探してしまうけど 思いのまま 流れて行くさ ライのブルースを聴きながら ライのブルースを聴きながら。 |
ガムを噛みながら2008 / 02 / 03 ( Sun )
ガムを噛んで
空缶を蹴とばして 校庭の隅っこに シーソーが揺れている 僕は君の横で ぎこちなく笑い 君は歩調を合せながら 下を向いてる 空の向こうにひとつだけ 置き忘れたように浮かぶ白い雲 このまま二人何処かへ行ってしまいたいと 蒼い溜息をつく 手をつないで恥かしくて子供のように よろけながらはしゃぎながら君と歩こう 風の中で見失った愛の言葉を 今日こそ君に言いたくて 君の手のひらで 転がるように 得得と 僕が躍ってる 河の縁に咲く 花を摘みながら ちょっと少しだけ 遠廻りしていこう 君の顔に良く似た雲が浮かんでる ずっと見ていたらほら膨れっ面になった このままこうやってじっと見ていたい 陽が暮れるまで ガムを噛んで細い道を駆け降りていく 摘んだ花を箱に詰めて川に流そう 水に浮かぶ夢の場所を二人分け合って どこまでも流れていこうと 手をつないで恥かしくて子供のように よろけながらはしゃぎながら君と歩こう 風の中で見失った愛の言葉を 今日こそ君に言いたくて |
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