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屈辱を埋める穴

穴を掘った
屈辱を埋める穴を掘った
ずいぶんと深く掘った
今ではもうすっかり
僕の背たけよりも深くなった
そして僕の中で膨らんだ脅迫めいた不安は
前よりも更に大きくなった

屈辱を埋める穴など掘らなきゃよかった
みんなの前に放置して
ひからびるまで乾かせばよかった
そして僕の中でうずくまる大好きでしょうがない男を
もっといじめればよかった
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01:00 | GOOD ! | comments (2) | page top↑

前夜

裁判長!
俺はやってないよ
もともと嘘だらけの階段だもの
つまずき倒れる場所ぐらい
俺に決めさせてくれないか?

裁判長!
盲目の指先に爪はないよ
明日剥がされてしまうのだから
街灯が照らす途は埃だらけで
ざらつきを楽しむ邪心のようだ

裁判長!
陪審員の息は酒臭くないか?
真実を見極める眼鏡はあるか?
金縛りのような牙に似た求刑を
瞬間 踵を返す俺だもの

裁判長!
あなたの愛するものは何だ?
前例のないこの卑猥な正義か?
帳じりのあった完璧な調書か?
事務的にこなす流暢な弁論か?

裁判長!
俺はやってないよ
もともと傷だらけの内側に
容赦ない裁きの雨が降るだろう
根の無い草に成り下がれ!

なあ!
俺は誰だ?
なあ!
俺は誰なんだ?
裁判長!
俺はやってない!
やってないんだよ!
21:50 | NO GOOD | comments (2) | page top↑

ポケットの中は淋しさでいっぱい

いつでも独りが好きな僕は
淋しい歌しか唄えない
時々思うよ こんな夜は
酒の力を借りようとかね

TVのニュースはいつもと同じ
いつものドラマも見飽きた感じ
黄色いカーテン開けてみれば
空はどんより 雨降りかな

淋しさひとつ ポケットにつめて
遠い旅にでも出ようかな
だけど僕のポケットの中は
淋しさなんて もう 入らないよね


地下鉄駅まで駆けてみれば
そこは悲しい人だかり
ちっぽけ ちっぽけ いつも僕は
どこへ行っても 独りだったよ

淋しさひとつ ポケットにつめて
遠い旅にでも出ようかな
だけど僕のポケットの中は
淋しさなんて もう 入らないよね
00:24 | GOOD ! | comments (4) | page top↑

ほんとうのこと

ほんとうのこと

だれにもいわない

でも 

ひとつだけわかってる

それは

あなたがいなくなったら

ぼくは

ひとりぽっちになってしまう

ということだ
10:15 | GOOD ! | comments (2) | page top↑

虹の向こう側に

トンネルのような小径を
寄り添うように歩く影
握られた絆は固く

凸凹に見えるふたつの影は
親と子のようにも見える
かけがえの無い宝物を
いたわるように

斜めに射し込む光を
眩しそうに見上げる
一晩中話したから
少し 疲れて

宇宙人のような
輪郭のない愛しいひと

雨上がりの舗道に
秋の気配を
少し黄ばみ始めた葉っぱを
背伸びして
眼を凝らして
もっと遠くを眺めて

いつでも
どんなときでも
海を渡って
帰る土地がある
雨上がりの空に
大きな虹がかかって
雨上がりの空に
二人だけの虹がかかって

09:51 | GOOD ! | comments (2) | page top↑

帰る家 待つ人

嬉しいことがあった
小躍りする膝を抑え切れなかった
誰かに伝えたいと思った

独りじゃないと思った
分け合おうと思った
そこに君がいた


帰る家がある

そして

待つ人がいる

23:09 | GOOD ! | comments (2) | page top↑

盲目の杖に鈴をつけて

高い所に座る君を
のけぞるような背筋を
傍観者の眼で

かつて そこに居た僕は
盲目の杖のようで
明確な指標となれず
ちやほやする風は
触れてほしくない傷にやさしい

似合わないネクタイをしめ
薄汚れた靴底をならす
靴音は心地よいが
心まで響かず

高い所に座る君を
のけぞるような背筋を
傍観者の眼で

トーストをかじりながら
新聞の片隅に眼をなげる
自分らしく生きるために
なぜ 人は嘘を並べるのか
思う所を胸に
いっぱいの証明に苦労しながら

嘘をつかなければ
生きて行けない人の
盲目の杖に鈴をつけて

僕の杖に 鈴をつけて
11:11 | GOOD ! | comments (2) | page top↑

出来事じゃない

何度も寝返りをうった
眠れない夜が続いた
君の泣き顔が見えた
風の音を聞いた

出来事じゃない

答えは風の中にあった
浮ついた言い訳だった
暮らしの中の歪みだった
だからここに居た

出来事じゃない

8月の空はうつろだった
逃げ出そうと思った
寄りかかる壁が無かった
靴音が響いた

出来事じゃない

転げ落ちる幸せだった
楯となる強さが無かった
屈辱は反射した
向こう岸が見えた

出来事じゃない

感じやすい背中だった
透き通った泪だった
そこにできた途だった
淋しそうな花だった

出来事じゃない

00:01 | GOOD ! | comments (2) | page top↑

寄り添うようにキスをしよう

おいでよ
ここまでおいで
地面を蹴って

風は心地よく
きみの背中を押すだろう

おいでよ
ここまでおいで
振り返らずに

あきらめたり
躊躇したり
とまどったり
ひき返したり
不安だらけの道

おいでよ
ここまでおいで
迷うことはない

きみが居たから
きみを
ぼくが居たから
ぼくを

ただそれだけのこと

雲が流れて
風がふいて
ぼくらに雨が降り注いでも
軒下のはしっこで
車のライトに冷やかされながら

寄り添うようにキスをしよう
寄り添うようにキスをしよう
10:44 | GOOD ! | comments (2) | page top↑

少年のいる停車場に

いま乗って来たバスが
小さくなるまで
この停車場に

いま乗って来たバスの窓から
手をふる少年
あれは僕なのか

この場所から見えるものを
この眼に焼き付けておこう
置き忘れた荷物のように
見ないでおくれ
僕はここで降りたのだから

あの少年はどこへ
めぐり巡ってここに来て
僕は どこへ

渇ききった心を風にさらして
ここに落ちている僕を拾おう
手を差し伸べるこの停車場に
ぼくは降りたのだから

君の眼を持てなくなった僕だもの
02:21 | GOOD ! | comments (2) | page top↑
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