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ゼラニウム色のキスを

悪夢のようなヴィジョン
繰り返される絶望の叫びは
「抜け出る道があるはず!」という
果てしなさだ

詩人や歌唄いは星の数に似て
髭をたくわえ眉をひそめる
「気高い労働者」は
立派な汚れた手を持っているから
賭博の下手なきれいな手とは
決して握手はしないのだ
手が清く 心のいさぎよい者
主の山に登る者は誰なのか
魂はうたう

煙のような眼に詩文のような祈り
十字架にチャイムのような声
「誰に告白する?」
主はつながれた囚人たちの名簿をたずさえ
ゼラニウム色のキスを待つ彼らに
主は . . . . . . .

暖房のパイプが苦しそうな咳をする
支給された布切れ一枚と暮らす
ザラ紙の上にうずくまる鉛筆の文字は
主の山を駆け上る唄になるのだから!
ゼラニウム色のキスを
ゼラニウム色のキスを
待っているのだ!

悪夢のようなヴィジョン
繰り返される絶望の叫びは
「抜け出る道があるはず!」という
果てしなさだ

どうか . . . . .
ゼラニウム色のキスを!
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16:13 | VERY VERY !!! | comments (4) | page top↑

裏側にたむろする真(まこと)に

たんたんと話す黒服の男に
媚を売るつもりはない
恩は売っても媚は売るなと
おれの魂が唄うからだ

傍聴席に見覚えのある顔がある
決して笑わない眼をした黒い犬
沈黙するおれを一目見ようと
待ち合わせた場所がここだとはな

 月はおれの表面を照らす
 裏側にたむろする真に
 降りかかる雨はつめたい

転んで倒れたほうに幸があれば
擦りむいた膝も喜ぶだろう
導かれたYESを記録する指は
戻れない過去の路を指し示す

雨上がりの空を見上げて
笑える明日は来るだろうか
さんざめく想いを風にのせて
さあ!魂の歌を唄おう!

 月はおれの表面を照らす
 裏側にたむろする真に
 降りかかる雨はつめたい

裏側にたむろする真に

16:24 | GOOD ! | comments (0) | page top↑

風にむかうカモメ

風にむかうカモメを見た
一羽の白いカモメだった
海からの風をまともに受けていた
羽根がちぎれると思った
勇気あるカモメだった
風はとても強かった
進んだと思ったら
また戻された

すごい吹雪だった
わたしは疲れていた
言い訳を口にした

カモメのように生きたかった
強くなりたかった
わたしには羽根がなかった
また言い訳を口にした
だから ここに居た

カモメは強かった
風をまともに受けていた
進んだと思ったら
また戻された
わたしは路肩に車を寄せた
海からの風で飛ばされそうになった

「頑張れ!」

「負けるな!」

「あっ!」

「歯を食いしばれ!」

「もう少しだ!」

「さあ!」

わたしは震えていた
ハンドルを強く握りしめていた
手のひらに汗をかいていた
海に還る白いカモメがいた
勇敢で頼もしい背中だった
ちぎれそうな羽根を強く振りながら
少しづつ 少しづつ
進むのだった

車を走らせた
振り返りながら走った
遠ざかる白い過去が見えた
すごい吹雪だった
飛ばされそうになった
吹きつける風は容赦なかった
わたしは . . . . . .
わたしは 生きているのだ!

「帰ろう . . . 」

君に会えてよかった

すごい吹雪だった

. . . . . . . . .

08:45 | VERY GOOD !! | comments (4) | page top↑

存在といえば

それは何気なく
ありえないほど透明で
存在といえば ちっぽけな
意思をもたない個体
それが君だ

透明な君がアピールできるのは
おそらく世界中 そこだけで
自閉症の部下や不登校の子供に囲まれて
口元がゆがむような毎日だ
30分ぐらいならごまかせても
1時間もしゃべれば君の無知が露呈する
君が思うほど みんな馬鹿じゃないということだ
君の歯ぎしりは5メートル四方に響きわたり
耳鼻科の扉をノックする声が聴こえてきそうだ
しかし反射する鏡を持たない君にはとてもやさしく
自賛する価値のある都合のいい趣味だと

君をとりまくイエスの集団は
君以上に貧しい心をもつ強者だ
泪するあの時の情熱はついに枯れ果て
尖らせる口にそっとファスナーをおろす
肩のまるい傍観者を気どる幹部たちは
愚痴をお湯で割ったようなランチをすするのだ

風に吹き上げられたプライドは宙に舞い
戦略のない灰色の日常に同化する
日常は容赦のない無知だから
彼に使われる僕なのだ

それは何気なく
ありえないほど純情で
存在といえば ちっぽけな
意志の持てない個体
それが僕だ





04:33 | NO GOOD | comments (7) | page top↑

風はそれを運んで

古いピアノ
黄ばんだ鍵盤
Gの和音
ブルースが似合う君
ぎこちないフレーズ
かかとで床をならして

青い眼の君
肩を揺らしながら唄う
「雨がやんだら迎えにきて」と
淋しいのは僕だけじゃない
君のどこを見ればいい
やるせない時を抱いて

君はどこを見てる
告白する過去の出来事か
窓辺の花が笑う
垂れた前髪
黒鍵をなぞる指
ああ!ブルースな夜

シェビーのホーンを鳴らして
君にさよならを言おう
開け放たれた窓のむこうに
Gのブルースが聴こえる
戻らない街のみやげに
風はそれを運んで

風はそれを運んで








23:39 | GOOD ! | comments (2) | page top↑

野良犬のうた

ダンボール箱で器用に作られたホームレスの家が
容赦なく雨に打たれている
使い古したモップのような僕の足は
ペタペタと歩くたびに淋しい音をたてる
ベンチの下から見上げるこの街は
やっぱり僕の街じゃない

僕は何に属しているのだろう
この眼の位置から見える通行人
歩道橋 背の高いビル 信号
狭くなった鈍色の空でさえ
きっとどこかに属していて
誰かに当てにされ 
生きる理由を抱えているのに
僕の中のひしゃげてたバケツはさらに凹んで
あふれる雨水に溺れそうになる

この街を出ようと決めた僕は
信号が青になるのを待っていた
街角のぴかぴか光るショーウインドー
立ちつくす びしょ濡れの僕がいた

生きる理由を抱えていたい
ちゃんとどこかに属したい

ダンボール箱で器用に作られたホームレスの家が
容赦なく雨に打たれている
僕はそこにいた
01:26 | GOOD ! | comments (6) | page top↑

解ったようなポプラの木

茄子紺のインクが滲むのを眺めていた
少しずつ広がるそれは私自身の告白なのか
誤解をまねく言い訳みたいな
照らされる表面のざらつきを
確かめるように走る角張った文字
そこに風があることを 私は知らない

ペンキのはげた窓枠の向こうに
解ったような顔のポプラの木
少し淋しそうな彼の肩に積もる雪はまぶしく
「ながい冬が始まるのか. . . . 」と
聴こえそうなぐらい 君は近い

駆け足で過ぎる時を抱きしめるために
私は曲がっていた膝を直ぐにのばそうとした
だけど汗ばんだ手のひらに留まる君はなく
ため息と暮らす私の日常を浮き彫りにする
古ぼけた緑色の椅子があるだけだった

おせっかいにはうんざりの私だったが
思うところを口にすると壊れそうな気がした
見て見ない振りがいちばん楽でいいのだが
後がない私にはそれもできない
信実がまかり通る輝きのある場所なんか
そうだ 私は囚われていたのだ

ジングルベルが聴こえる前に 私は
くつわを解かれ駆けだす靴になれるだろうか
つけた足跡を消してしまう雪を眺めて
小躍りする膝に勇気を持てるだろうか

解ったような顔のポプラの木
少し淋しそうな彼の肩に積もる雪はまぶしく
「根雪には まだ早い. . . . 」と
こころの奥でつぶやけば
風のなかで ふと
君の声がした
22:05 | VERY GOOD !! | comments (11) | page top↑

あの丘こえて

ぼくのルーツは
今ぼくが立っている場所だ
だから ここから見える景色を
ぼくのルーツとしよう

支配する思想は
転がる為のかたちを
澱のように貼りついた怠惰を
生爪をはがすようにと

あの丘こえて

誰に似てると訊かれたら
きっとぼくは君に似てるのだろう
君がぼくの影を踏むから
ぼくは君の中に溶けていく

ぼくの一部になった君は
どこまでも昇りつめ
きらきら光るソプラノは
鼓膜の奥を刺激する

あの丘こえて

証拠の残らない生き方を
戸口を吹き抜ける風に問う
花のかわりに差し伸べるのは
前奏のない歌のようだと

ぼくのルーツは
今ぼくが立っている場所だ
だから ここから見える景色を
ぼくのルーツとしよう

あの丘こえて




23:33 | GOOD ! | comments (4) | page top↑

おいで僕のベッドに

おいで 僕のベッドに
おいで 僕の隣に
おいで 心がこんなに 冷たい
君も 淋しかったんだね
信じるものが なくなったんだね
今夜 男と女が 泪を落とした

白いホテルの窓から見える
うかれ顔の おどけた街
そうさ 今夜もきっと誰かが
泣いてるよ この街で

おいで 僕のベッドに
すべてのものに 背中むけた夜


最初で 最後だったね
これで 会うこともない
ドアを開いて出ていく君に さよなら
僕は 窓にこしかけ
道行く人の群れを見てる
交差点 何もなかったように
振り向かず 君が消えていく

白いホテルの窓から見える
うかれ顔の おどけた街
そうさ 僕も五分あとには
あの群れの中を 歩いてる

ひとつの 恋が終わり
一日がまた 始まろうとしている
03:37 | GOOD ! | comments (5) | page top↑
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