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肩に積もった白い埃を

出窓にそっと腰をかけて
ぼんやりと外を眺めている
河のふちに建つぼくの家の窓辺に
なにもなかったような風がふく
本棚の横にある古いギターは
たたずむ時のように静かで
ぼくがその肩に手をあてても
押し黙ったまま立っている
いつもそばにあるギターでさえ
気にかけてやらないと鳴らない
鳴らないわけじゃないが
どう見ても嬉しそうには見えないのだ

Keyをたたけばいつだって
大好きな君のそばまで飛んでいける
だけど想いが募るほどに
それは近くてとても遠いのだ
受話器の向こうで泣いてる君がいた
言葉のサイはときに裏目で
できれば会って話したい
なぜ泣いているのかもわからない
ぼくを困らせるだけの君なら
頬をはってやることだってできるのに

近くて遠い
もうぼくは待てないかも知れない
春はそこまで
でも まだ 遠い

久しぶりに
弦を替えてやろう
肩に積もった白い埃を
そっとはらってやろうかな
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23:02 | VERY GOOD !! | comments (6) | page top↑

わからない

丘をのぼると見えるもの
幸せそうな灯りと
木の上に光る雪
ああ 
くりかえすことの意味が
今日をむかえる意味が
わからない

さっき歩いた道を
誰かが歩いた道を歩いている
温もりを探してみるが
すれ違いの音があるだけで
寄り添う風も吹こうとしない
全部ひとのせいにして
逃げだしてしまおうか
わからない

自称賢者の声を耳にしたが
中身の薄さに驚いた
創ることは削いでいく作業だと
自称賢者はわからないのだ
ぼくは君にはなれない
ぼくはぼくにもなれない
だから わからない

液晶の上にあるプライドは
身の丈に等しい平坦な主張だ
名前を変え場所を替えつぎつぎと
よくもまあ さらす恥があるものだ
品格も無い自分じゃない誰かでもない
雑記帳のようなノートを
なぜ破ろうとしないのか
わからない

のぼりつめるものを抱きしめ
果てて行く空しさをまた抱きしめる
埋めようとする隙間を愛というなら
ぼくに愛と呼べるものはない
専用と呼べる愛しきひとを
ぼくはまだ知らない
空しさは止まらない
だから わからないのだ

いまならまだ間に合うと言われ
ぼくはぼくのいるバス停まで走る
だけどぼくがいるはずのバス停にあるものは
見え透いたぼくの抜け殻だったのだ
わからないな

わかってるさと呟き
今日を生きる群れのなかを行く
肩をぶつける勇気もなくて
立ち止まると邪魔になるからと言われた
ぼくは歩くしかない
ぽっかりと空いたぼくの席に
きっと誰かが座るだろうな
ねえ ぼくがこの旅に欠席しても
気づく風あるだろうか

わからない
わからないな

丘をのぼると見えるもの
幸せそうな灯りと
木の上に光る雪
ああ
くりかえすことの意味が
今日をむかえる意味が
わからないのだ


09:46 | GOOD ! | comments (5) | page top↑

ガムを噛みながら

ガムを噛んで
空缶を蹴とばして
校庭の隅っこに
シーソーが揺れている
僕は君の横で
ぎこちなく笑い
君は歩調を合せながら
下を向いてる

空の向こうにひとつだけ
置き忘れたように浮かぶ白い雲
このまま二人何処かへ行ってしまいたいと
蒼い溜息をつく

手をつないで恥かしくて子供のように
よろけながらはしゃぎながら君と歩こう
風の中で見失った愛の言葉を
今日こそ君に言いたくて


君の手のひらで
転がるように
得得と
僕が躍ってる
河の縁に咲く
花を摘みながら
ちょっと少しだけ
遠廻りしていこう

君の顔に良く似た雲が浮かんでる
ずっと見ていたらほら膨れっ面になった
このままこうやってじっと見ていたい
陽が暮れるまで

ガムを噛んで細い道を駆け降りていく
摘んだ花を箱に詰めて川に流そう
水に浮かぶ夢の場所を二人分け合って
どこまでも流れていこうと

手をつないで恥かしくて子供のように
よろけながらはしゃぎながら君と歩こう
風の中で見失った愛の言葉を
今日こそ君に言いたくて
05:00 | VERY GOOD !! | comments (6) | page top↑

空はひとつ

ぼくは
空が好きなんだな
青くて高い空が好きなんだ
山のずっとむこうに君がいる
きみもあの空を見てるのかな?
空はひとつなんだな

ぼくに
できることはなにかな?
きみを想い口笛吹いて
空を見上げるのかな
あの雲にのって行きたいな
空はひとつなんだな

教室の窓から空を眺めてごらん
きっとぼくがいるから
すこしだけ手をふってよ
ぼくがいるから
きみに会いたいな
空はひとつなんだな


11:42 | GOOD ! | comments (2) | page top↑

図書館前

路面電車に飛び乗って
ぼんやり外を見てる
青い屋根や赤いレンガ塀も
何も変わっちゃいないのに
読みかけのゴーリキィを
僕のポケットに押し込んで
君は夏と冬とが逆の場所へ
叫んでも届かないね

君に何もできないまま
合鍵はいつものまま
気がつくといつもこの場所に
こうして座ってる ひとつ席をあけて

春が来て 雪が溶けて
またもう一度春が来て
山の葉っぱが赤くなったら
君を迎えに行けるのにね



図書館前の停車場が
ゆっくりと白くなる
あの頃は君もここにいて
この街と暮らしてたのに
たくさんのビルが建って
青空が狭くなって
僕の中に君の座る椅子が
きっと無くなっていく

なにひとつ変わらぬまま
いまひとつ吹っ切れぬまま
気がつけば僕はここにいて
とぼとぼ歩いてる 図書館前の坂を

春が来て 雪が溶けて
またもう一度春が来て
山の葉っぱが赤くなったら
君を迎えに行けるのにね
10:00 | GOOD ! | comments (2) | page top↑

今の僕は空っぽで

ポケットの中の常識やプライド
思いやりもあったけど どっかへ捨てた
ひとやまいくらの箱に入れられ
頭をぶつけながら 坂を降りてく
ポプラの木が格子のように並んで
山間に僕の青空が見える
しっかりと箱に貼られた 黒いレッテル
僕らはもう ひき返せない

自由が欲しいわけじゃない
ただ僕が僕でありたいだけなのに
はるか 有刺鉄線の向こうに
手をのばしても 届かない 僕の青い空


タンポポの上に座り目を閉じれば
僕の夢を抱え 泣いてる 君が見える
「待ってろ!必ず むかえに行くから!」
まるでレオンとマチルダみたいだ
きれいじゃなくても 汚れずに
ただ真っすぐに生きて行こうと
嘘をつくのと同じくらい熱心に
君を愛せたら よかったのにね

君が欲しいわけじゃない
ただ君がいた夏が欲しいだけなのに
はるか有刺鉄線の向こうに
淋しそうに浮ぶ  君の白い雲
08:00 | GOOD ! | comments (8) | page top↑

人生おっぱい

麻酔がきれて眼がさめたら
おっぱいがなくなってるんだよ
身を切って なお 
生きられることに感謝?
やりきれないな
ぼくという不満足な個体
魂の通わぬ平坦な顔のぼくにもできること

祈る
ただ祈る

身を切ってぼくに気づかせる
あなたらしいが笑えないな
おっぱいがなくなるんだよ!
78の人生おっぱい
このオペは
ぼくのこころを入れ替えるための
あなたからの贈り物だと思えば
なんか勇気がわくのかな

人生おっぱい
平成の今日 ぼくは
こころ入れ替えのオペを受ける
ぼくのためのオペなんだと
気づくことだな

08:36 | GOOD ! | comments (6) | page top↑

ぼくが老いてもあなたの途は

10kgもある米の袋をひょいと担いで
彼女はぼくの5m前を歩いていく
煙草をくわえながら鼻歌で
なんとも頼もしい母だった
ぼくがこんなに大きくなったから
母はちいさくなったのか
ぼくをしょった大きな背
こんなに丸く
ちいさい

病室の窓の向こうに
もうすぐ春がやってくるよ
なにもなかったような顔をして
永かった冬にサヨナラ言おう
雪はね
生きようとする熱さに溶けてゆく
何度も乗り越えた冬だもの
天はあなたを見捨てない
たのむから
もうこれ以上老いないでくれ
今よりもっとちいさくなったら
ぼくはどこを探せばいい
約束だ
もうこれ以上老いないでくれ
あなたの中にある黒い命を
スリッパのなかに捨ててこい
スリッパのなかに捨ててこい

世界でいちばん手のかかる息子は
あなたの前を歩くのです
10kgもある米の袋をひょいと担いで
あなたの前を5m前を歩くのです
お願いだ
もうこれ以上老いないでくれ
100歳でも150歳まででも
生きていていいんだよ
ぼくが老いてもあなたの途は
どこまでも続く途なのです


05:14 | VERY GOOD !! | comments (8) | page top↑

春夏秋冬 辞書をひく

この先 この道
誰と歩いていこう
誰と手をつなぎ
この道 歩こう

「春」
辞書をひく
新しいという意味がある
雪解けを待ち
バイクを走らせる
新しい街
ふたり乗りして
それが
君だといいのに

「夏」
辞書をひく
若いという意味がある
はにかみながら
空を見上げる
雲間に光る友情
虹の架け橋
それが
君だといいのに

「秋」
辞書をひく
収穫という意味がある
築き上げた信頼
育んだ絆
手にいれた想い
約束という紙切れ
それが
君だといいのに

「冬」
辞書をひく
厳しいという意味がある
苦言を呈し
痛い耳を隠さず
すべてを受け入れ
襟を正そう
それが
君だといいのに

この先 この道
誰と歩いていこう
誰と手をつなぎ
この道 歩こう

23:01 | VERY GOOD !! | comments (8) | page top↑

辞書を買いにいこう

あれもしたい これもしたい
きみの心の底にある想いが
風にのって聴こえてくるようだ
怒ってるのか泣いているのか
風にきいてみるが
それは東から
東からの

ぼくはぼくで一日の想いを
抱きしめるが空しい
したためれば更に空しく
引き寄せるが
まだ遠い
こんなはずじゃなかったと
神経質そうなきみの眉がゆがむ
いくらきみを抱いても
ちかくなれない厚い壁を
壊したいが
壊せない

日曜日には本屋に行こう
辞書を買おうね
ことばの沢山つまった辞書をね
あれもしたいこれもしたいと
わがままのような僕らの想いを
選ばれた言葉で

日曜日には
そうだね
辞書を買いに行こう

09:18 | GOOD ! | comments (4) | page top↑
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