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石ころの眼はやさしい

こころ貧しい人には見えない
そこで泣いてる石の心が見えない
ぼくの知っている盲目の少女にはそれが見え
彼女は石を蹴飛ばしたりしない
持ち帰り並べたりもしないが
泣いている石をなじったりしないのだ

ぼくは石ころではない
石ころではないのだ
闊歩する自慢げな靴底に踏まれて
ただただそこに転がっている

解らない
解らないだろうな君には
嘆きもしないが諦めもせず
君のために生きるぼくじゃないが
誰れのために生きるぼくじゃないが
拾い上げて見てほしいな
ぼくのような石があるから
君のような石もあるから

ぼくは石ころじゃない
石ころじゃないのだ
闊歩する汚れた靴底に踏まれて
ただただそこに転がっている
そうだね 石のように見えるが
それは 誰なんだろうね

それは 誰なんだろうね
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09:20 | VERY GOOD !! | comments (2) | page top↑

靴ひも結んで

気にとめることのない僕の窓辺に
「勇気」と名付けた風が来る
抱きしめれば嬉しそうな和音と
胸の中でくりかえした言葉と
それが君だとわかっていたら
もっと素直になれるのにな
これが僕だとわかっていたら
ほころんだ春があるのにな

さあ!靴ひも結んで
今日こそ 君に会いに行こう
すり切れた膝の砂をほろって
強く強く踏み出そう


君のそばで眠る愛しい宝物を
僕の宝物として愛せるだろうか
突き放せば崩れそうな誇りと
もろくなった彼らとの絆と
いつか僕と君の宝物が
「家族」というものを振り返るとき
団欒の内側にある僕の覚悟を
試されるときが来るのかな

さあ!靴ひも結んで
今日こそ 君を迎えにいこう
躊躇してる僕の肩をたたいて
強く強く羽ばたこう

さあ!靴ひも結んで
今日こそ 君に会いにいこう
すり切れた膝の砂をほろって
強く強く踏み出そう!

01:04 | VERY GOOD !! | comments (10) | page top↑

眠れない夜を抱いて

おせっかいだな
旅立つ朝に
戻らない旅なんだよ

ながいようで短かったな
それは 俺だけかな
それにしてもどしゃ降りだな

髪を切ったんだな
最後まで嫌みな女だよな
愛していると言ってほしかったな
いつも泣いていたな
俺が いつものように
どこかの店で酔っぱらっていないか
もう 眠れない夜を
抱きしめることもないのかな

忘れないでほしいな
似合いの雨か?
どうせ初めから雨は降ってたんだな
きっと 誰の傘でもよかったんだ
雨戸をあけて
俺の居ない独りぽっちの朝を
抱きしめてくれ 強くな

いつか気ままな風がふいて
おまえのドアを叩く者がいたら
それは きっと 打ちひしがれた俺だろう
おまえは戸惑いながらも
俺を抱いてくれるのかな なあ
俺を抱きしめてくれるのかな?
09:09 | GOOD ! | comments (6) | page top↑

胸にあてた右手は火のように熱く

パンを食べるように灰を食べ
飲み物にあなたの泪を混ぜたわたしは
尽きることの無い不平不満を紙に書いて
くるくる丸めて空に飛ばした
ひとりぽっちの鳥がいた
屋根の上に


わたしはなにも知らない
あなたが泣いたこともしおれた花のことも
翼のしたにたむろする盾は無色で
しもべは眠い眼をこするだけ
わざわいはふりかかる時を知り
石に打たれて泣いている靴を見た


打ち明けた手は透き通った朝のようで
喉はさえずる恵みのひかりを待っていた
城壁は壊され要塞を廃墟とした
剣の刃はそこらじゅうに散らばった
胸にあてた右手は火のように熱く
祈るほど沁みた
恋慕う黒髪の少女
少女はきのう舌を切った


胸にあてた右手は
火のように熱く

22:33 | VERY GOOD !! | comments (3) | page top↑

ぼくの家

すこし離れた森の中に
丸太でできたちいさな家がある
三角の屋根にレンガの煙突
手作りのブランコは風にゆれる
ひとり暮らすにはすこし広い
ぼくの家

家族という組織にぼくはいない
だから朝の行ってらっしゃいもお帰りのキスも
ぼくは期待しない
ただいつもぼくはお気に入りの緑色の椅子に腰かけ
吹き抜けの上にある天窓から空を眺める
ときに風は唄い 雨は叫び そしていつしか
夢の中を旅する そんな暮らし
ぼくの家

キタキツネとぼくの猫が友達になって
窓越しに今日もデートしている
「ついていってもいいんだよ」と
ぼくは猫に言う
でも少しうつむくだけで
やっぱりぼくの膝の上がいいらしい
「愛しているよ」と言っても離れるものもあれば
ぼくの猫のようにここに居着くものもある
不思議だな 切ないな
ぼくの家

ぼくの横にある古いギター
傷だらけの君はぼくにとてもやさしい
放っておけば横を向いてしまう正直な君を
ぼくはいつも抱きしめている
大好きなGの和音 君だけのトーン
すこしかすれた声がいいと
ぼくだけのものだよと
そんな君がいい
ぼくの家

ぼくは今日も緑色の椅子に座り
天窓の向こうに吹く色のない風を眺めている
ぼくはかつてそこに唄いたいものを探し
ぼくだけの色をつけようとした
縛られること嫌う無色の風はいつのまにか

キッチンの向こうから
聴き覚えのある鼻歌
ポッカリ空いたこころの穴に
身に覚えのある過去をみる
トントンとぼくを刻む音
いつまでも許すことはないのだと
トントントントンとぼくを刻む音

風が吹いている
ちいさな物音にも
ぼくは「はい!」と応える
君がいない

ぼくの家



09:29 | VERY GOOD !! | comments (3) | page top↑

月日が経てば変わるものを

夢でも喰べながら
ぼちぼち行こうと思う
きのう作った歌を
胸の中でつぶやいて
 高くなったビル
 狭くなった空
月日が経てば変わるものを
ぼくはいつも眺めていた

ぼくの右側に君がいたら
君がいたらいいな
アクセルをブーンっと吹かして
風の中を走ろう
 地図にない道
 首に下がるフェザー
中指の淋しそうなスカルに
海を見せてあげようか

意地っぱりに得はないと
さんざめく春は笑う
ワルツのように聴こえる
さよならは風に舞い
 嘘だよな
 冗談だよな
こっちを向いてくれ
昨日までの夢を思い出してくれ

素通しの眼鏡をかけて
ぼくのどこを見てた?
少ないが楽しかったことも
あったと思うな
 ガレージの前
 待ちぼうけの朝
月日が経って募る想いを
ぼくは今日も眺めている

月日が経てば変わるものを
ぼくは明日も眺めるだろう


03:44 | VERY GOOD !! | comments (13) | page top↑

「トーン」

温かいな
このトーン
触れて温かいという
それとまたちがう
「トーン」
これが
いい

きみがきみらしくないと
困るンダな
きみのトーン
溜め息じゃなく
もっと直ぐな背中
首筋にうかぶ意志
瞳にある高いもの
トーン

カラダをひらくとき
きみが放つもの
モノに替わるときの屈辱
トーン
欲望というトーン
きみじゃない
モノじゃない

抱きしめるとき
ぼくはきみのトーン
きみがぼくになるとき
ふたりだけのトーン
ゆずれない
「トーン」
それが
いい
00:39 | VERY GOOD !! | comments (4) | page top↑
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