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口のない心だけの君に

ずいぶんと滑る口だが
相変わらず薄っぺらだな
君の口は愛を奏でる歌にはなれず
幻のような影を映すだけ
絶望の天幕にしか成り得ないのだ

しもべと呼ばれる石コロでさえ
褒められると こころ踊るだろう
しかし 膝を折られたそよ吹く風は
泣きじゃくる床の上にしゃがみ込むしか


こごえる手は茶色い模様で
証しは血の通う絵画のごとく
止まっているように貼りつくそれは
こころ響く子守唄のごとし


覚悟するがいい
君のその滑り過ぎる口を
滑り過ぎるそれを切りとってやろう
切りとったそれが淋しそうにしゃがむ床の上に
泪ひとつ 落としてやってくれないか?
淋しそうなそれが「ありがとう」と言ったら
少しだけでいい 笑ってやってくれないか?
口のない心だけの君よ

心のない口だけの君に 
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15:25 | VERY GOOD !! | comments (7) | page top↑

どしゃぶり純情

どしゃ降りの中
こてんぱんにやられた純情
側溝までまっしぐらの純情
いいかけの言葉もずぶ濡れて
びしょ濡れたぼくの純情


大丈夫かと訊かれたら
決してぼくは大丈夫じゃない
やけっぱちは嘘っぱちだと
ぼくの口が動いたのを知っているか?
言いかけのソレはずぶ濡れて
しょぼくれたぼくの純情


この雨ここを過ぎたら
純情ぶらさげこの街出よう
肩落とす純情
上を向けぼくの純情
もしも次の街に架かる虹が見えたら
小躍りする純情
スキップするぼくの純情
09:00 | VERY VERY !!! | comments (11) | page top↑

抜け殻

そこに落ちている抜け殻を蹴飛ばした
抜け殻はあきらめた顔をしていた
「初めから抜け殻だったわけじゃない」と
俺を睨み返してほしかったが
やはり それは抜け殻だった

俺は抜け殻をポケットに入れて歩いた
心地いいのか じっとしていて
俺のこぶしの中で息をする風のように
中になにも無い空洞のプライドになった

ぞっき屋の角を曲がると俺の窓が見えた
俺の帰る家に灯りはついていず
まるで俺の握りしめている抜け殻が
笑うような窓になって立っているのかと

抜け殻は俺のポケットで少し笑うようになった
放っておくと淋しそうな声を立てた
俺は机の上にそれを置いて
泪のような汗をたらすと
嬉しそうに泣いた
俺は
この抜け殻が
誰の抜け殻か知っていた
「初めから抜け殻だったわけじゃないさ」と
睨み返してほしかったのに


脱衣場の鏡に見覚えのある男がいた
眼が落ちくぼんだ髭面の男だった
笑ったような気がした
かれは俺のどこを見て笑ったのか
笑ったように見えただけなのか


「俺は抜け殻じゃない!」と
この男に早く告げなければと思った
22:31 | VERY VERY !!! | comments (14) | page top↑
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