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実名のない新聞記事から

のどが渇いていた
冷たい水が飲みたかった
地下街はごったで

そうだ
ぼくは15歳になった
祝福の声に聴こえた
いつのまにか夜になった

思いだした
ぼくはのどが渇いていた
自動販売機で買ったアルミに
150円も投資した
ポケットにはもうなにもなかった
ただぼくのげんこつはとてもかたく
誰かを破滅させる威力はあった
ぼくを侮辱する眼を探した

嘘っぱちだと笑った
祝福なんてなかった
ぼくはただ年をとり
この街に放置された

連呼する大人たちがいた
政治家を目指そうとする若者なのか
ただの客引きだった
だれに一票入れようかと思ったのに
約束を守れる人がいいな
ぼくを助けてくれる人がいい
遠くから眺めた
口元がひきつっていた
みんな嘘っぱちだった

うまい話だった
眠れる場所があった
のこのこついて行った
暗い部屋だった

のどが渇いていた
冷たい水が飲みたかった
ぼくが殺したのは
ただの客引きだった
だれでもよかったわけじゃない
嘘はいけない

のどが渇いていた


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05:05 | GOOD ! | comments (4) | page top↑

いつも通りの風景

ときおり吹く風が心地よく
風はわたしの足元で遊ぶのです
朝からわたしはここに腰かけ
影がだんだん長くなるのを眺めるのです
それはわたしの隠れ場所ですから
長くなればなるほど自由になれるのです

歪んで見えるのはかげろうの仕業でしょうか?
わたしには何もかもが歪んで見えるのです
胴長太っちょの赤い路面電車が見えます
いつも通りの風景なのです

ときを弄ぶわたしです
「終電ですよ!」と車掌に声をかけられ
わたしの一日が終わるのです
そして明日になればまたここに腰かけ
今日に埋もれるわたしです

わたしはどこから来たのでしょう?
そしてどこに帰ってゆくのでしょうか?
胴長太っちょの赤い路面電車が見えます
いつも通りの風景なのです
03:18 | VERY VERY !!! | comments (4) | page top↑

十字架に吊るされた詩人

彼は言葉を探して歩いた
もちろん旅の途中で落とし物もした
拾い上げたそれに息を吹きかけ
ぽつりぽつりと紡いでいく
詩人と呼べるひと
わたしは
彼しか知らない

絵を描くように構図を決めた
下書きのないモノクロの歌
主人公には魂のない言葉は与えず
感動はゆれる小枝の先にまで沁みて
すこし大きな靴をはいて
見上げるのはいつも西の空ばかり
泪のあとを隠すように
ぽつりぽつりと紡いでいく
詩人と呼べるひと
わたしは
彼しか知らない

みなしごを拾い上げた夜
別れの朝が来ることを知った
知っていてしてしまう依存にちかい行為を
やるせない時の流れに
直喩をつかうことをせず
寸止めの快楽に酔いしれる
愛していると言ってやれ
詩人と呼べるひと
そう 
わたしは
彼しか知らない

標語のように並ぶ散文
来る者を拒まない広いこころ
まんざらじゃないだろう?
子供のような無垢なほっぺに
もったいないがキスをくれてやる
ニセモノが闊歩する街角
無神論者が集まるサロン
だれが魂を洗うのか?
競うように裁かれろ
十字架に吊るされた詩人
ぽつりぽつりと紡いでいく
ああ! 
詩人と呼べるひと
わたしは
彼しか知らない

この世に一冊の本を残したひと
詩人と呼べるひと
詩人と呼ぶにふさわしいひと
唄うひとの力
伝えることの意味
ぽつりぽつりと紡いでいく
詩人と呼べるひと
ああ!
わたしは
彼しか知らない

そう! 
彼しか知らないのだ!
23:59 | VERY GOOD !! | comments (6) | page top↑

合掌

眼がさめたら生きていた
よかったなと思う
感謝という朝だった
歯磨きもできた
靴に汚れがついていた
感謝する気持ちで磨けた
幸福は当たり前の一日から始まり
想うことの多い枕のうえで終わる
明日また目覚める朝に
朝というわたしだけの合掌を

生きていたいと思う
手を合わせよう
10:07 | VERY GOOD !! | comments (0) | page top↑

雪にあぐらをかいて

踏み出せば肩にぶつかる風
戸惑えばあざ笑うような風
わたしが今行こうとしている場所は
丁目や番地のない地図にすらない場所
あなたに会いたいと思った
何度もこころに描いた空想の地図だった
なのに踏み出せば肩にぶつかる風
そして戸惑えばあざ笑うような風
わたしが何をした?
何をしたというの?

邪魔するのは君の迷いじゃないのか?
それを見透かす風じゃないのか?
手紙すら届かないぼくの住む場所
電波も立たないぼくの居る場所
君に会いたいと思うさ
何度もポストの前まで行ったさ
なのに邪魔するのはぼくのプライド
そして邪魔するのはぼくの中の夢
ぼくが何をした?
何をしたというんだい?

春はそこまでもう春だから
花は遠いが縁石にもう雪はない
いつか咲く花の上で笑えたらと思う
雪にあぐらをかいたあなたのそばで眠りたい
あなたに会いたいと思う
何度もこころに描いた空想の文字だった
なのに雪解けに興味のない人
そして花の季節を認めない人
わたしでいいの?
花は咲くのよ?

花なんか咲かなくていい
雪だって溶けなくていい
夏にもなるし秋にもいつも巡るだろう
春夏秋冬ぼくの下にあるこのリズムが
むかえに行こうか?
未だ少し残る雪の家を出て
そして手をふる君をみつけよう
そして素直という本音のまえで抱き合おう
それでいいか?
行ってもいいか?

踏み出せば肩にぶつかる風
戸惑えばあざ笑うような風

11:41 | VERY GOOD !! | comments (0) | page top↑
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