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風を眺めて暮らす朝には

難しくなる生き方でした
簡単に生きていけたらいいのでしょうが
それができないわたしでした
朝焼けの向こうに何色の今日があるのでしょう?
想うだけで淋しいのです
「わたしより好きな人がいるの?」と
問いかけてばかりの毎日でした


凸凹なこころですから陰ができました
わたしはいつもその陰に隠れて生きてきました
水を飲んでも喉は渇きました
カサカサになったわたしの声は届いたのでしょうか?
それとも届かず川の水になったのでしょうか?
「わたしよりも好きな人がいるの?」と
いつも泣いてばかりの毎日でした


ときおりわたしの庭にくる風がありました
風はわたしの髪を撫で 軽く肩をたたき
わたしをテラスの白い椅子へと誘うのです
風は 唄い 奏で 佇み そして
病のようなわたしの胸にまた凸凹をつくるのです
「わたしより好きな人がいるの?」と
手のひらに書き記す毎日でした


あれはブラームスの子守り唄でしょうか?
とても静かな調べでした
眠ればおそらく見えてくる朝に
わたしは何を求めましょう?
風を眺めて暮らす朝には
「わたしより好きな人がいるの?」と
わたしだけの朝に問いかけるのです



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22:45 | VERY VERY !!! | comments (6) | page top↑

君の声が聴こえる窓辺に
そっと花を飾ろうかな
それは名のない花で
控えめであればあるほど いいな
見上げれば吸い込まれそうな空に
つぶやくように咲く白い花
君が居たはずの窓辺に

やっと咲いた花は空を見上げ
風の強さを確かめる
風は心ない意地悪をして
からかうように 笑うのかな

ねえ できれば僕が寝ている間に
君をさらってくれないかな
出窓に散らばる花びらを見て
泪するなんて いやだもの
やっとの思いで咲いた花
そう 文句なしに美しい
外側に散る花びらと
内側に咲く何かがある
だから それは
控えめであればあるほど いいな
00:25 | GOOD ! | comments (9) | page top↑

詩人のうた

詩人は街の酒場で飲んだくれていた
身に覚えのある悪意を腹の底に抱いていた
くだらない店を何件もはしごした

冬になると詩人はマフラーを外し耳の鼓膜に鉛筆で穴をあけた
春になると憂鬱の影は輪を広げて幻想よりもっとでかい夢をみた

詩人は雨の道に寝転んでいた
かかとの隙間にうす汚い過去を連れていた
やるせない想いが拳を握らせた

夏になると詩人は靴を脱ぎ捨て砂漠の果てまで泳いでいった
秋になると人恋しさに淋しい淋しいと泣いた


03:59 | GOOD ! | comments (3) | page top↑

9月の空に

こんな空っぽの頭でも
考えることだってあるんだ
部屋の真ん中に座っていても
空の青さはわかるんだよ
屋根の上の独りぽっちの雲
今にも泣きだしそう
さっきはぐれた小さな雲を
きっと探しているのだろう


君が泣くのを待ってるみたいで
なんだか胸が痛いんだ
見て見ないふりをしてるのが
一番らくでいいのだが
君とはぐれたかわいい雲は
きっと帰ってこないと思う
だって通りすがりの気ままな風に
ついて行ってしまったのだから


いつかまた別の空で
出会うこともあるだろう
屋根の上の独りぽっちの君に
きっと気付いてくれるだろう
雲は少しだけほほえんで
君の上をゆっくりと歩きながら
そうだ!いつか共に旅した9月の空を
想い出すのかもしれない

02:00 | VERY VERY !!! | comments (18) | page top↑
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