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ペテルブルグの寒くて暗い夜

きのう私は幸福でした
外套の襟から見上げた夜は私に「生きろ!」と言い
銀貨1ルーブルの心をもてあそぶ意地の悪い風は
凍てついた往来の内側を闊歩し
私の指間をゆっくりと過ぎるのです

構内にあるサモワールはうれしそうな音をたて
待ちぼうけと暮らす私を暖めるのです
クリスマスの夜に降る星になにを願おう
いつも天秤の片方にそれを乗せ
今日の幸福の度合いを確かめるのです
「生きろ!」という誰かの声
それは私自身の鼓動なのか
わからない
だから唄うのです

約束を抱えた老婆は空を見上げ
街の自由に群がる黒い鳥を指差すのです
バラライカのむこうに迫りくる明日は灰色で
立ちはだかる今日の壁に老婆は顔を埋めるのです
「生きろ!」という誰かの声
それは私自身の鼓動なのか
わからない
だから唄うのです

きのう私は幸福でした
そう想えば今日も生きられるのです
ペテルブルグの寒くて暗い夜
遠く ドストの声が聴こえ


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00:46 | VERY VERY !!! | comments (5) | page top↑
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