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ペテルブルグの寒くて暗い夜

きのう私は幸福でした
外套の襟から見上げた夜は私に「生きろ!」と言い
銀貨1ルーブルの心をもてあそぶ意地の悪い風は
凍てついた往来の内側を闊歩し
私の指間をゆっくりと過ぎるのです

構内にあるサモワールはうれしそうな音をたて
待ちぼうけと暮らす私を暖めるのです
クリスマスの夜に降る星になにを願おう
いつも天秤の片方にそれを乗せ
今日の幸福の度合いを確かめるのです
「生きろ!」という誰かの声
それは私自身の鼓動なのか
わからない
だから唄うのです

約束を抱えた老婆は空を見上げ
街の自由に群がる黒い鳥を指差すのです
バラライカのむこうに迫りくる明日は灰色で
立ちはだかる今日の壁に老婆は顔を埋めるのです
「生きろ!」という誰かの声
それは私自身の鼓動なのか
わからない
だから唄うのです

きのう私は幸福でした
そう想えば今日も生きられるのです
ペテルブルグの寒くて暗い夜
遠く ドストの声が聴こえ


00:46 | VERY VERY !!! | comments (5) | page top↑
月が笑う | top | 片道1000kmの道のりを

コメント

# No title
こんばんは。まるで、ペテルブルクに旅しているようですね。HOBOさんが外套をきセンナヤ広場、k橋を歩いているようですね。
「生きろ!」という誰かの声とはドストの声、ほかに比較するもののない命というものでしょうか。
大切な、
by: t.gray | 2008/12/17 22:31 | URL [編集] | page top↑
# 管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
by: | 2008/12/17 22:32 | URL [編集] | page top↑
# t.grayさん
このまえ、久々にドストエフスキーの「貧しき人びと」
を読みました。この小説は泣けてくる。きっと松本隆の
「木綿のハンカチーフ」はここから来てるのかと思いましたね。
サンクトペテルブルグ。「罪と罰」もそうだが、彼の作品は
泣けてくるんだよね。描写がとても深い。そしてやさしい。
「カラマーゾフの兄弟」「虐げられた人びと」「悪霊」 . . . .
もういちど読み返してみようかなと。
ロシアの詩人が好きです。
HOBO

by: Mr.HOBO | 2008/12/17 23:12 | URL [編集] | page top↑
# タイトル
ペテルブルグ…。レニングラード。
旧ロシア、旧ソ連は遠くなりにけりですね。
ロシアの事物にはなんだか憧れたなあ。
ドストエフスキー、トルストイ、チェーホフ、ツルゲーネフ…
バラライカ、トロイカ、白樺林、ナターシャ、ボルシチ、
サモワール、ペチカ…
何とも言えない哀愁がありました。
今、ロシアに憧れてたなんて言っても若い人には通じないだろうなあ。
北朝鮮と同じ扱いかな。まあね、確かに。
でも、ロシア文学、ロシアの芸術。好きなんだからしようがない。

いいなあ、この詩。

HOBOさん。おかげんいかが?
by: 彼岸花さん | 2011/12/21 22:26 | URL [編集] | page top↑
# タイトル
彼岸花さん

おはようございます!
ロシア文学は学生のときによく読みましたよ。
遠くなりにけりですよ。笑
すっかり歌人になってしまった彼岸花さんですものね。
枯れた趣のある作品、好きなんだからしょうがない。
ロシア文学、そうですよねえ、何とも言えない哀愁、、
特にロシアの言葉で書かれた作品を日本語に訳したものが
独特でやぼったくて好きなんです。だからぼくの書く詩や歌
なんかもそんなところを意識しているところもあるんですよ、じつは。
展開の遅いロシア文学、もういちど読む気にはなれませんがね、
なにかほんとうに哀愁のアルバムのような、ぼくが少しアカかったころ、
五木寛之さんにあこがれていたころを思い出しますね。おはずかし。

HOBO
by: Mr.HOBO | 2011/12/22 10:03 | URL [編集] | page top↑

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