スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:-- | スポンサー広告 | page top↑

兄ちゃんの背中に

自転車を押しながら歩く兄ちゃんの背中を
いつも僕は3mうしろから頼もしく眺めていた
すこし大きな上着のすそが風に揺れるたびに
僕は兄ちゃんのようになりたいと思った
肩から下げたカバンに何を詰めたか忘れたが
あの夏の日の夕焼けを僕は忘れない

夕陽が僕たちの道を照らして
長くのびた凸凹の影が絵葉書のよう
母さんが家の前で手をふっている
「もう少しだ!」
団欒と呼べるかどうかはわからない でも
ささやかな夕べに僕たちはいた
丸いテーブルにならんだ3個の茶碗
山盛りのごはんを僕たちに
母さんは少しだけ

昭和を生きた僕たちに

兄ちゃんが家をでて何年になるだろう
どの空の下で暮らしているのか僕は知っている
郵便受けに兄ちゃんからの手紙が届くのではと
風がたたく窓ガラスの音に 母は
「はい!」と応えるのだった

江川や中畑 吉村も桑田も
クロマティだってもうリタイヤだ
兄ちゃん!
僕らのYGマークの帽子はどこへ行った?
今はね
イチローやダルビッシュ
松坂とか小笠原とか
世界大会の真っ最中
桑田や江川はもういない

昭和を生きた僕たちも

6mのコンクリートの塀は高いな
見張り塔の先っちょが少しだけ見えるよ
10分間の面会は切なすぎるから
今日も塀の外で口笛を吹くことにする
あの風に乗り僕の吹く口笛が届くようにと
ただ願うだけにしておこう

母さんは歳をとったよ 

兄ちゃん
12:12 | GOOD ! | comments (5) | page top↑
僕の靴と君の赤い足 | top | セピアまではほど遠い

コメント

# セピア色の夕景
こんにちは。
決して中畑やクロマティーに反応したのではありません。
言えば言う程、底なし沼の中。ゴボゴボ。

最初、少年の頃の可愛い思い出なのかな?
……って思っていたら、
塀の中にお兄ちゃんは居たのですね。
んーーー切な過ぎる。

夕餉の匂いがしてきますね。
by: 森野帽子 | 2009/03/12 15:18 | URL [編集] | page top↑
# Re: こんばんわ,森野さん
> このまえ、こんな本を読んだものですから。
> いきなり刑務所ではまずいですかね。笑
> ぼくは一人っ子なので兄ちゃんなんかいればいいなと思いますね。
> 昔、「兄ちゃんが赤くなった」という歌があったの覚えていますか?
> 古いですね。ごめんなさい。
by: Mr.HOBO | 2009/03/12 22:50 | URL [編集] | page top↑
# youtubeで聴いてきました♪
拓郎の歌だとは知りませんでした。
実家には確かその曲が入った(「青春の詩」でしたっけ?)
アルバムだけ所有していないんですよねー。
その前の自主制作みたいな「古い船が……」は
持っているのにです。とても不思議な現象でございます。
といっても集めていたのは母なんですけどね。(^_^;)
by: 森野帽子 | 2009/03/13 16:26 | URL [編集] | page top↑
# 管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
by: | 2011/01/31 23:32 | URL [編集] | page top↑
# 管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
by: | 2011/01/31 23:50 | URL [編集] | page top↑

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。