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本当のことを言えば

本当のことを言うと
生きてるっていいと思う
仕事ができる喜びと
大好きなギターだってある
もっと大きくなりたいと思うが
ぼくはかなり小さいのだ

きのうぼくは母にギターをつぶされた
しりもちの下にぼくのGIBSONがあったのだ
眼をつりあげて激怒のぼくに 母は
「年金ですこしづつ弁償するから」
そこに置いていたぼくが悪いのに
病み上がりの母にそんな台詞を言わせるなんて
小さいだろう?

先日 母の病気のことを詩のなかで触れたが
「死」ということについて考え反省の日々はどこへ行ったか
生きているだけで幸せだ 仕事ができることに感謝して
のどもと過ぎてどこ吹く風の唐変木がここにいる
死んでしまうかもしれないと本気で心配した母は無事退院した
25cmもある傷あとをながめ母は事実を直ぐに受け止めた
癌になっても還ってこれるんだとまんざらじゃない
ぼくの不安からみたら母の不安は比べようのないほど
より強くなった母にむかって眼をつりあげたぼくは
とても小さいし そして とても恥ずかしい
GIBSONなんかまた買えるだろう!
って

ぼくは母子家庭で育ったから
「苦労したでしょう?」とよく言われる
でもぼくは苦労したなどと思ったこともないし
じっさい苦労なんかしていない
ぼくの本棚には何十万もする百科事典もあったし
モデルガンやレーシングカーだって
先日押し入れの中から出てきたその百科事典を眺め
母はなつかしそうに笑うのだ
一度も開いたことのない新品同様のジャポニカ
「古本屋に引き取ってもらいましょうね」と母
何十万もしたから高くとっくれるわよ
電話をかけてBOOK OFFのスタッフにきてもらい
「高くとってね」と自慢げに
スタッフは呆れたように笑いながら
「捨ててあげてもいいけど手数料がかかりますよ」だと
みょうに腹がたったが
それは事典を一度も使わなかった自分自身になのか
思いやりのかけらもない小さな自分になのか
現金で買える財力などない40年まえの母
母がどうやってこれを買ったのかは分からないが
判を捺す母の想いはよくわかる
この歳になってはじめて 
その有り難さを思い知ったのだ

ぼくの仕事は生徒にやる気を出させ
母親がなぜ子供に勉強をしなさいと言うのか子供に理解させ
また子供がやる気がないのではなくやりかたが分からないのだと
母と子を仲直りをさせることができたら
天職 天職をまっとうする

本当のことを言うと
生きてるっていいと思う
母の命が短いのだと本気で考える機会を与えていただいた
丈夫な身体がある 仕事もある 生きていられる
ぼくは なんて幸福なんだ
ギターをつぶされ 眼をつりあげ
母をなじりつぶして
「年金で少しずつ返すから」
やりきれないな
ぼくは小さい
ほんとに小さいと思う

あした出会う
子と母に
幸多かれと
幸多かれと
手をあわせ

おやすみなさい

本当のことを言うと
生きてるっていいと思う
00:42 | VERY GOOD !! | comments (10) | page top↑
旅をするなら | top | Bye Bye my Guitar

コメント

# 今はまだ人生を語らず♪
生きているから、感じ取れるのさ。
日々の移ろいを、心の風の流れを……。

暖かい気持ちになりました。
色々あって、全部良い♪
(ちょっとパクリ気味にて失礼!)
by: 森野帽子 | 2009/03/21 15:10 | URL [編集] | page top↑
# こんばんわ!
すぉうすか、暖かいですか。
ありがとうございます!
ちかじか新しいブログを立ち上げます。
作品一本のサイトだと大変なので、というか僕の創作スピード
が異常に遅いので、質重視のはずがとても雑な中身希薄な。
まあ、こんどはこれと平行して音楽サイトを。
ところで森野さんのお母さんは拓郎フアンですか?
昔の拓郎はカッコよかったなあ。

by: Mr.HOBO | 2009/03/21 23:45 | URL [編集] | page top↑
#
今、天職だと思える仕事に就いてるのは、40年前のお母様からの
百科辞典がきっかけなのでしょうかね?この辞典で勉強を頑張ってくれるであろうという母の願いが感じられます。私も生きてるっていいと思います。
お母様を大切に。
by: SystemAdmin | 2009/03/22 14:29 | URL [編集] | page top↑
# どなたかわかりませんがこんにちは!
母の想いみたいなもの、また、子供の本当の気持ち、
そんな環境のなかで仕事ができる私は恵まれていると
思います。だからそれを天職と思いたいだけです。
でも仕事も丈夫な身体と精神があるからできるのだと考えると
やはり母親の存在は父を越えてるなと。
父を知らない私の偏見でしょうかね。

by: Mr.HOBO | 2009/03/22 15:20 | URL [編集] | page top↑
# 涙が出ました。
Mr.Hoboさん、「年金ですこしづつ弁償するから」のところで既に涙が出そうになりました。
私も一人っ子の親になって、夢中で子育てをし生きているうちに、いつか歳をとり、
だんだん気持ちが弱くなってきました。
そうおっしゃったときのお母さまの心を想うと、悲しくて切なくて涙が出てきたのです。
Hoboさんの詩はもちろんフィクションの部分もあるとは前の方の記事で知っておりますが、
これはあまりにもリアルで、お母さまのその時の気持、
そしてそんなことを病上がりの母に言わせたことを悔いる息子の気持、
それらが自分のことのように思われて、涙が出てしまったのです。
親にそんな悲しいことを言わせちゃいけません。
これは私自身が自分の親に不孝をして、その償いも出来ぬうちに死なせて
しまったから。勿論Hoboさんが優しい息子であることはわかっていて敢えて言います。
どんなにか、お母さんはせつなかったことでしょう。
自分が息子に怒られたから悲しいんじゃない。
自分が息子の大事なギターを壊してしまったからそれがせつないんです。
親とはそうしたものです。私はきっと、自分の母の為に泣いているんだと思う。
もう、20年以上も前に、母は誰にも気づかれず脳溢血でひっそり
一夜のうちに逝きました。
手紙の中で私にたくさん、「もう自分は長くないよ。」というサインを出していたのに、
一緒に住んでいた兄にもそのサインは出していたはずなのに。
つい、繰り言を言ってしまいました。ごめんなさいね。失礼を言って。

あの~、私、つい先ほど、「口笛」についての記事を載せて、
訪問者のところを見たらHoboさんのお名前があったので、早速来てみたら、
「口笛」の文字が目に飛び込んできたんです。
兄の思い出でもある記事なので、おお、何たる偶然!と思って読み始めたら、
こういう内容だったので、ぱーっと自分の親不孝を想い、つい興奮してしまいました。
おかあ様、大事に大事にして差し上げてくださいね。
あっとそれから、その拙記事、昔のブルースをアップしてますので、
よろしければお聞きくださいね。長々ごめんなさい。
by: 沈丁花さん | 2009/03/29 02:42 | URL [編集] | page top↑
# 沈丁花さんへ
ありがとうございます。
現在進行中の親不孝は相変わらずでございます。
わかるということと出来るということは別ですので
はやく出来るようになりたく。
常に心配かけず、健康で、すこしお金もあって、想うことができ、
んー、孝行とは。
わたしは妻も子もおりませんので「家族」というものに憧れが強く
いまさら後悔することばかりで。
つぶれたギターはそういうことを考える源になったので、わたしの
いちばんたいせつな宝として常にそばに、と思っています。
これは作品でもなんでもなく、私自身の告白として書いたものです
から、ただただお恥ずかしい。そんな私です。

by: Mr.HOBO | 2009/03/29 12:10 | URL [編集] | page top↑
# No title
誰かを大切に想いいきることは素敵ですよね。
なににも執着しないと他人に対する想いも希薄になる…私のように。
こんな性格に育ったことが悔やまれます。
お母様に対する想いとか、私はこう、うまく言葉で表現できないのですけど
ただそういう言葉を読むのは好きなので、なんだか心温まりますね。
ありがとうございます☆
by: maneko | 2009/03/30 19:39 | URL [編集] | page top↑
# manekoさん
いや、ちょっとした出来事。笑
ふがいなさと、親孝行でない自分に嫌気がさしてます。
もっと悲惨な、もっとみじめな現実ですわ。
お恥ずかしい!
MANEKOさんも頑張っているようで、安心。
バンドのほうも頑張りましょう!
コメ、有り難う!
HOBO
by: Mr.HOBO | 2009/03/30 23:05 | URL [編集] | page top↑
# はじめまして
おじゃまします。
何度も来て頂いてたのに来れずにすみません。
この詩はお母さんに対する愛情を感じました。
ギブソンなんかまた買えるだろうと言える愛。
僕も母を大切にしたいです。
さっきパートに出てった小さい背中の母を。

ところで
昨日あった最新の記事が見当たらないですね。
「唄う価値なし」という感じのタイトルだったと思いますが。
一個人への何かがあるようなやつ。
何かが。
by: キズミ | 2009/06/02 08:01 | URL [編集] | page top↑
# おはようございます、キズミさん
はじめまして。古い記事にコメントありがとうございます。
一個人へのなにか?
じゃあ、「一個人」と感じる人がいたということしょうかね。
そういう思い上がり、カンチガイはよせという内容の詩はたしかに書き
ましたがね。自分自身に!
ぼくはこの場所を作品の鑑賞と発表の場という域を越えたくないので
理解してください。だれかの作品を見たり聴いたりして全部自分の
ことだと感じていたらぼくはきっと40年もまえに自殺していたで
しよう。ぼくのこのサイトは日記でもないし、論文でもありません。

個人をその「純粋」に持ち込む「不純」があるということです。
この話はもうこれで。

パートに行ったお母様、大切に。

HOBO
by: Mr.HOBO | 2009/06/02 09:40 | URL [編集] | page top↑

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