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ぼくの家

すこし離れた森の中に
丸太でできたちいさな家がある
三角の屋根にレンガの煙突
手作りのブランコは風にゆれる
ひとり暮らすにはすこし広い
ぼくの家

家族という組織にぼくはいない
だから朝の行ってらっしゃいもお帰りのキスも
ぼくは期待しない
ただいつもぼくはお気に入りの緑色の椅子に腰かけ
吹き抜けの上にある天窓から空を眺める
ときに風は唄い 雨は叫び そしていつしか
夢の中を旅する そんな暮らし
ぼくの家

キタキツネとぼくの猫が友達になって
窓越しに今日もデートしている
「ついていってもいいんだよ」と
ぼくは猫に言う
でも少しうつむくだけで
やっぱりぼくの膝の上がいいらしい
「愛しているよ」と言っても離れるものもあれば
ぼくの猫のようにここに居着くものもある
不思議だな 切ないな
ぼくの家

ぼくの横にある古いギター
傷だらけの君はぼくにとてもやさしい
放っておけば横を向いてしまう正直な君を
ぼくはいつも抱きしめている
大好きなGの和音 君だけのトーン
すこしかすれた声がいいと
ぼくだけのものだよと
そんな君がいい
ぼくの家

ぼくは今日も緑色の椅子に座り
天窓の向こうに吹く色のない風を眺めている
ぼくはかつてそこに唄いたいものを探し
ぼくだけの色をつけようとした
縛られること嫌う無色の風はいつのまにか

キッチンの向こうから
聴き覚えのある鼻歌
ポッカリ空いたこころの穴に
身に覚えのある過去をみる
トントンとぼくを刻む音
いつまでも許すことはないのだと
トントントントンとぼくを刻む音

風が吹いている
ちいさな物音にも
ぼくは「はい!」と応える
君がいない

ぼくの家



09:29 | VERY GOOD !! | comments (3) | page top↑
胸にあてた右手は火のように熱く | top | 月日が経てば変わるものを

コメント

# 管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
by: | 2009/06/10 12:12 | URL [編集] | page top↑
# ああ、いいですね!
不思議な明るさと寂しさがないまぜになった、いい詩ですねえ。
その、森の家を吹き過ぎた風が、ここへまで届いてきそうな、
そんな空気感がつたわってきます。
そうして、最後の3節で、
ストンと現実に戻る、
それが全体をきゅーっと、愛しい感じにしています。
好きです。この歌。
by: 沈丁花さん | 2009/06/14 12:53 | URL [編集] | page top↑
# こんばんは、沈丁花さん
いつもありがとうございます、沈丁花さん!
毎日が追われるような暮らしです。
このブログがなければ、また、コメントいただける仲間がいなければ
こころを保つことはできないのではと思っています。ときには不満を
ぶちまけるような作品、ときにはやさしい気持ちのときに創る歌。
だれに聴かせるわけでもない自分自身のこころを見詰めるにはブログ
はいいものだなあ、と。だもだれかが見てくれたら嬉しいな、と。
札幌は、よさこいソーランでわんさわんさです。つくづく自分の時間
がほしいと感じます。仕事に追われる毎日です。まるでリチャードキン
ブルみたいです。片腕の。笑

HOBO
by: Mr.HOBO | 2009/06/14 21:18 | URL [編集] | page top↑

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