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だんらん

ふるさとの古い駅がある
母は僕の手をひいている
鈍行のドアが開く
「どこに行くの?」
と尋ねても
母は何も答えない
今にも雨が降りてきそうな
ポラットホームを振り返る

隣町の古い木造アパート
「ここに住むの?」
と聞いても
母は何も応えない
管理人の太ったおじさん
面倒そうにソロバンをはじく
「学校変わるの?」
と訊いても
母は何もこたえない

雨がぽつぽつ降り出した
「もう帰ろうよ」
と愚図っても
母は何も喋らない
街に団欒の灯がともる
家族の笑い声がする
歩くほど握る手は固くなり
母は何も喋らない
母は何も喋らない

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