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片道1000kmの道のりを

記者は誰かの死亡記事の締め切りで急いでいた
予想外の出来事でとてもあわてていた
デスクはイライラの極地になった
約束したデートに行けなくなったと
こころの奥で舌をならした
死亡したのが誰であってもよかった
著名な歌手の自殺などめずらしいことじゃない
ただこなすだけの仕事に不満などなく
流される自分をむしろ愛していた
言われたことをすれば褒めてもらえる
そこに自分を入れ込む必要などないのだから


社長は自分の子供が不登校だということを知らなかった
とうぜん悩み事の核心など知る由もない
なにを憎みなにに脅え何を探しているのかも知らない
要するにそんなやつに管理されている会社だからのびないのだ
社長は自分の子供に問いかけたという
「学校に嫌いなやつでもいるのか?」と
子供はあきれたような顔をして
「パパがいちばん嫌いだ!」と
大きな椅子に座ることの意味を考えたほうがいいな
高い所から見下ろす景色に酔いしれる暇があったら歯でも磨け
歯ぎしりの隙間からもれる完璧なる無知をさらして
茶番のような一日を明日も抱きしめるといい
家族を守ることのできないお前についてくる部下はない
会社を守ることのできないお前についてくる家族はない


これ以上嘘はつかないでほしいとみんなで手紙を書こう
出来なかったでは済まないと解っているならここで舌を切ってもらおう
約束はそれほど厳しいものだと命をかけて唄ったはずだ
こころ踊るような国にしてくれと頼んだわけじゃない
正義だけがまかり通るかたぐるしい話をしたわけじゃない
あふれ出る水を抑える手はいくらでもあるのに
やはり偉くなるとひとは下から湧き出る愛を聴かない
この茶番を子供たちによく見てもらうがいい
この失態を老人たちの耳にやさしくしずかに届けてほしい


死亡記事の締め切りに追われる記者がいた
子供に嫌いだと言われても気づけない社長もいる
無責任な顔をしてるが決してかれらは馬鹿じゃない
馬鹿の上にそれ以上の馬鹿がいるから
なんとなくつじつまが合う物語ができるのだ
不登校の子供よ 君はひとりじゃない
死んでいったカリスマよ さようなら
大きな椅子に座るピエロのような君よ 幸せに
この船の舵をとる愛に乏しきリーダーよ バカヤロー
おれはただ この片道1000kmの道のりを
無料で走ってみたいと強く強く願うのだ


おれはただ この片道1000kmの道のりを
無料で走ってみたいのだ
10:09 | GOOD ! | comments (5) | page top↑
ペテルブルグの寒くて暗い夜 | top | 風を眺めて暮らす朝には

コメント

#
なんとも手厳しい作品ですね。
まるでディランの若い頃のトーキングブルース
のようだ。個人の攻撃ではなくでかいテーマが
ある。記者、社長、自国のトップに。
作者のごまかしのきかない目が厳しい。
ちょっとびっくりしました。
反響がないのが、またこの国らしい。
もっと集まればいいですね、このブログに、本物だけが。
by: ハリー | 2009/10/23 09:07 | URL [編集] | page top↑
#
「メンフィス•ブルース•アゲイン」とかですか?
ディランのトーキングブルースのことを話題にできるなんて
素敵ですね。ディランのルーツはブルースですから。
昔、ディランの髪型を真似たことがあったのですが、林家三平
のようになり批判の嵐でした。模倣は感心しませんが、ディラン
の真似であればしてみたいですね。ディランの真似をしている
人の真似はしたくない。かつて宗教色の強いアルバムを出して
いたころのディランがいっとう好きで、とくに「スロー•トレイン•
カミング」は最高。ジャクソン•ブラウンの「レイト•フォー•ザ•スカイ」
と並び、世界で10本の指に入る名盤だと思いますね。すみません、
ディランのことになると止まらないのでもう寝ます。
by: Mr.HOBO | 2009/10/24 00:46 | URL [編集] | page top↑
# 管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
by: | 2009/10/26 03:06 | URL [編集] | page top↑
# そういう風に世の中は流れていく
ハリーさんのおっしゃる通りです。
なぜこういった記事に人々は反応しないか。
これはこのブログのこの記事について言っているのではありません。
世の中の興味の対象、といった一般的なことについて言っています。

酒井法子のことについては馬鹿みたいに狂奔するマスコミは、
加藤和彦が背負っていた時代についての詳細な分析は
しようとしない。
部下も見えない、子供の実態も知らない社長は、会社でも家でも
裸の王様で鈍感で、それでも、他人の小さな失態にはすぐに気づく。

祈りを籠めて書いた記事には無反応な人々が、お気楽なペットの記事には
殺到してほめちぎる。

そんなもんですかね、世の中は。
情けないなと思います。

本質にずばりと迫る、ということが、この国では少なくなってしまいました。
回りの些細なことを拾い上げてわあわあ楽しげに喋っているだけ。
首相の金色ネクタイとか、夫人の髪型とか。
ああ、むずがゆいよう!
そこじゃないでしょ、かゆいのは!
ということがあまりにも多すぎますね。
by: 彼岸花さん | 2009/10/26 13:51 | URL [編集] | page top↑
# 彼岸花さん
意見を述べるという習慣は意外にないことに気づきますね。
当たりさわらずという習慣は定着し。
郷に入れば郷に従え。ジャパーン!ですよ。笑
悪くつく習慣を「癖」といい、良くつく癖を「習慣」といい
ますよね。こころにいつも問題意識を持ち、けして丸くならず、
厳しい眼を持つこと。内側にあるものを育てるためには自分に
おりあいをつけるわけにはいかないですものね。
自分さえよければいいのなら一番大事なものに眼をつむれば
いい。その「波風」のことを「勇気」と呼ぶのかなと考えます。
自分が一番見えないと言ったドストエフスキーの本が
いまここにあります。本を読む時間も作れない毎日がぼくの
現実です。愚痴に似たこの文章が作品として飛んで行くには
10年早いのかなと思いますね。集まるところには集まるもので、
集まらないのはハードルの下でほざく散文を、生きざまと
とらえる何物もないからなのです。

彼岸花さん、
ぼくは早く無料の高速道路を走ってみたいのです。
ただそれだけなのです。笑
by: Mr.HOBO | 2009/10/27 12:54 | URL [編集] | page top↑

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